「自分は正しい」と主張する相手の心理は「安心させてあげる」だけで態度は一変する話。

「自分は正しい」と主張する相手の心理は「安心させてあげる」だけで態度は一変する話。
ナカタケこと中野丈矢です。

「自分は絶対に正しい」とやたら主張してくるのは、「私は認められたい」という感情です。

周りから認められている人気者は、「私は絶対に正しい」なんて言いませんよね。ましてや誰もが人格者と思う人が、「私は人格者だ・・・」なんて言いません。

マザー・テレサやガンジーなど、時代の革命家が「私は人格者だ」なんて言うのは、想像することすらできない。

でも、「私は絶対に正しい」と主張するエネルギーは、「私は認められたい」というエネルギーと同じく、コインの裏表と同じなのです。

怒りの下に流れる寂しさ


僕がコンサルの仕事を始めて間もない頃、「私は絶対に正しい」とおっしゃる方がいました。

詳細はプライバシー保護のため割愛しますが、やたらと「私は正しい」「あの人が間違ってる」とおっしゃるのです。

その方の話をもっと詳しく聞いていくと、その方からは、怒りのエネルギーを感じたのです。

この「怒り」というのは、「認められたいのに、認められなかった」というもので、「認められない寂しさ」が原因だったりします。

コンサルのはじめは、怒りのエネルギーが強くて、(経験の浅さから)正直言って、僕も「どうしようか」と思いました。

それだけでなく、その怒りのエネルギーが僕にまで飛び火し、「あんたもかい!」「金払ったのに何もしてくれんのか!」と、どんどん強い口調へと変わっていったのです。

ですが、自分の過去を回想しながら、「怒りの根源は寂しさである」というのを思い出し、飛び火する怒りのエネルギーをかいくぐりながら、その方のお話を丁寧に聞いていったのです。

すると、、、
急に涙を流し始めたのです。

僕は泣かせるようなことはしてません(笑)僕がしたことは、ただ親身になってその方の言葉に耳を傾けただけ。それも、この方と一心同体になるまで。

一心同体になるまで、相手の言葉に耳を傾けたり、呼吸の息づかいまで合ってくると(意識的に合わせるのはNG)相手の方が、次になにを話すのかが、手に取るように分かるように人間は仕組まれています。

怒りも統合で解消される


異なるエネルギーを持つ二人の人間が、一心同体にまでなってくれば、その場所のエネルギーが「グン!」と上がります。

セミナーに参加された時など、はじめて会う人同士が会話することで、体温が上がったり、一枚上着を脱いでしまうのも、お互いのエネルギーが上がったからなのです。

エネルギーは循環することで流れていき、違なる存在が「統合」することで拡大していきます。

「統合」するには、まずは相手の話を聞くことからはじまり、相手のエネルギーを受け入れること。

感じることからスタートします。

そうすると、相手もこちらのエネルギーも受け入れてくれて、お互いのエネルギーが循環していき、「統合」していくのです。

この方は怒りのエネルギーをまき散らしてたのですが、コンサルで相手(今回は僕)とエネルギー交換することで、「私は認められないのだ」と、グルグルしてたものが、循環を起こして、晴れ晴れとした表情になってくれました。

帰り際に、
「私は絶対に正しいと思ってたけど、自分に言い聞かせてた」
と言ってました。

怒りっぽい人はもとから怒りっぽいのではなく、仕事が忙しすぎて「余白がない」のか、認められない「寂しさ」のかどちらか。

もしもあなたの知ってる人が後者に当たるのなら、じっくりその方の話を聞いてあげてください。

それだけでも、世界は昨日よりも豊かになります^^

ライター紹介 Writer introduction

takeyanakano

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