ナカタケこと、中野丈矢です。
四月に入りいかがお過ごしでしょうか?
桜も満開の時期も過ぎて、神戸では少しづつ桜が散り始めています。
桜を見ながらふと思ったのは、「あと何回、桜を見ることができるだろう?」。
余命宣告もされてないし、いたって健康なんですが、ふとそのような言葉が頭をよぎったのです。
4月になれば桜は咲きます。
けれど、生命には「命」という期限があります。
今、散りゆく桜と同じように、命あるものには必ず終わりがあります。
「美しさと儚さは同時にやってくる」のですから、永遠を願うけれども永遠なんてない。
失敗があるからこそ、成功もある。
逆を言えば、失敗がなければ、成功なんてないのです。
それが失敗だったかどうかは、自分の未来で成功にも失敗にもできるのです。
これを物語っている僕の経験をシェアします。
その時には「大成功」だったものが、後になってみれば「そうではなかった」「単なる通過点だった」ということもあります。
今からお伝えするのは、僕がはじめてコンサルティングをした時の話で、サロン経営をなさってる方へのコンサルティング。
当時はまだ駆け出しのコンサルタントでした。なので、未経験なもので何よりも実績が欲しかったのです。
成功してしまった
「クライアントに結果を出してもらいたい」
これは今でも変わらずに持ち続けているのですが、はじめてのクライアントがいきなり成果を出したのです。
本来ならば、多少なりとも失敗をするのですが、いきなり成功体験をしてしまったのです。
・・・・・・・。
成功してしまった・・・・・。
プロ野球で例えるなら、1年目のルーキーがいきなりホームランを打つようなもん。
けれども、相手もプロなので研究してきます。
「プロで通用する」と調子に乗るのが大抵のパターンです。
僕も例外ではありませんでした。
「僕はコンサルの才能がある」と勘違いしてしまったのです。
確かに、クライアントに結果は出たかもしれません。
けれども、結果を出して現実に変化を起こせたのは、僕ではなくクライアントです。
クライアントの本来、在るべき姿へときっかけを与えたかもしれません。
きっかけを与えはしたが、受け取って現実を変化させたのは、紛れもないクライアントだったのです。
僕は単なる媒体でしか過ぎないのに、勘違いしてしまって「僕の力のおかげ」と思い込んでしまったのです。
これが当時ならば成功体験だったのが、今となれば失敗体験だった、というプロセスです。
過信や慢心は、周りとの「分離」を生み出します。
自分では「よかれ」と思っても、周りからすれば「そうでない場合」を生んでしまうのが、この「分離」のなせる技です。
教えることが最大の学び
コンサルタントとクライアントとの関係は、教える側と教わる側の関係です。
けれども、教えることが最大の学びであるのなら、この教える側と教わる側との関係性をも改めて考え直す必要があると思うのです。
教えることが学びになるのならば、先生にとって生徒とは最大の教師でもあるのです。
過去の僕の見せかけの成功体験は、関係性についてとても学ばせてくれました。
今は、カリスマ不要論が叫ばれています。
一部のカリスマが時代を創る時代は終わりました。
もちろん、先生と生徒という関係性も、お互いがお互いを通じて学びあえる関係へとバージョンアップさせなければ、いつまでも分離を生んでしまいます。
「お互いが学びあえる関係性」
これは分離ではなく、統合です。
相反する存在が、お互いに共鳴し合い新たな関係をつくっていく。
分離ならば、共鳴はおろか、関係性を築くことなく、競争や怒りのエネルギーが生じます。
統合ならば、新しい関係だけでなく、新しい価値を生み出すことができます。
だからこそ、一人の幸せをつくることが、周りの幸せを呼び起こすための劇薬なのです。
マスタールーティーン
僕のコンサルティングサービスは、マスタールーティンと名付けました。
分離ではなく、統合を呼び起こしながら、新しい価値を世の中に生み出していく。それでいて、ルーティーンさせる。
つまり、一度だけでなく半永久的に世の中に価値を生み出せるように、ルーティーン(循環)させる。
そのような仕組みを作り出すのが、僕のコンサルティングサービスである、マスタールーティーンの位置づけです。
人は関係性の中でしか、こたえを見出せなかったり、価値を生み出せない存在です。
だからこそ、ルーティーンさせていくことで、自分一人ではなく、周りの人をも幸せにしていくことで、ルーティーンをさらに大きくさせていけるのが、統合のなせる技なのです。
このサイトも「あなた」という読者がいなければ、循環は起きません。
「あなた」という読者がいてはじめて、「言葉が届けられる」ことができるのです。
今年は昨年までとは違い、僕の活動としてコンサルティングだけでなく、実業にも活動の幅を広げています。
西の拠点を神戸にし、東の拠点を東京の麻布十番にして、関西と関東とを行き来する機会が増えていきます。
それだけでなく、海外での事業展開も進めていきます。
これも、自分一人ではなし得ないことです。
「一人では味わえない世界をみんなで見にいく」
これがしばらくの僕のテーマになりそうです^^