「私の言う通りにすればうまくいく」
とても分かりやすい言葉だ。今の混迷の時代に、「私を信頼すれば、うまくいくから」って言う人が目の前にもしも現れたなら、あなたはどう感じるだろう?
すぐに盲信してしまうのならば、僕はちょっとヤバいと思う・・・・。
原理原則よりも大事なこととは?
確かに「こうすれば、上手くいく」っていうのは、確かに存在する。
それは何かって言うと原理原則というもので、「こうすれば、今すぐ上手くいく」というよりも、現在地と目的地とのズレを修正するようなもの。冬に薄着で出かけると風邪引くように、夏に厚着で出かけると、熱射病になりかねないように、自然界に沿った原理原則というものは確かにある。
それは現実逃避するための劇薬ではなく、ふわふわして生きている人にとっては、それはむしろ自分を追い込むようなものだ。
ビジネスの原理原則の一つとして、「集客・教育・販売」といったステップがある。初対面でいきなり販売すれば「押し売り」になってしまう。それが「絶対に効果が有る!」と信じていても、だ。
また、人間関係の原理原則の一つとして、「誠実であること・正直であること」というものがあり「言った事を守らない」「何を考えているのか分からない」という「不誠実・嘘つき」ならば、その人間関係も上手くいかないことは想像しやすい。
救世主はどこにいる?
毎日の生活を劇的に変化させるのは、いつだって自分自身しかいない。
救世主が現れるとすれば、自分自身の中にしか現れない。
大事なこととして、「私の言う通りにすれば、上手くいく」からと言われ、そのまんまやるよりも、原理原則を踏まえた上で、「自分はどうしたいのか?」「誰を幸せにしたいのか?」っていうことをベースに置いてみること。
「集客・教育・販売」というステップを知らない人でさえ、感覚として初対面に薬を売りつけることはNGだと感じれるし、嘘つきと関わりたい人は少ないだろうとは思う。
また、教科書やマニュアルってのは、あくまでも自分の神性を取り戻すためにきっかけに過ぎず、そのまんまやるのは自ら劣化コピーになってしまうだけ。スターウオーズに出てくるモビルスーツを着た帝国兵に自ら志願するもの。(白いヤツらね)
価値観の多様化した現代に、「私の言う通りにすればうまくいく」と言われると、安心感が生まれるし信頼してしまうのも分かる気はする。
けれども、最初は何かにすがる気持ちをグッとこらえながら、自分の外に存在するものはすべて、自分の神性を取り戻してくれるために存在するってことを、頭のどこかに置いておいて頂きたい。
常識よりも創造性
日本の学校教育は詰め込み型なので、教科書の内容をなるだけ暗記した者勝ちみたいなところはあって、「創造性を発揮する」ってことを日本人は体験する機会があまりなく育ってきた。
ビジネスに大事な要素である創造性を拡大させるようなカリキュラムよりも、「どれだけ知っているか」といった、似た価値観を持つようなカリキュラムが組まれているので、どうしても「覚えてしまおう」「これさえ学べば大丈夫だ」といった自分の外側に求めようとしてしまう。分かりやすい言葉や常識を鵜呑みにして、飛びつくんではなく、自分の外側にあるものはすべて、自分の神性を取り戻すためのきっかけであることをもう一度述べたところで、今回の記事は終わりにしたい。