個人で起業するには、何から始めるべきか?「自分らしさ」と「売上」を両立させる方法

中野丈矢です。
個人で起業したいと思ったとき、いちばん多い悩みが「何から始めるべきか分からない」という不安です。SNSで発信もしているし、ビジネス講座にも通った。だけど、なぜか結果が出ない。
「自分らしくやってるつもりなのに、選ばれない」。そんな壁にぶつかっていませんか?
僕自身も、資格や実績がほとんどないところから起業を始め、月100万円以上を安定的に稼げるようになるまでに、さまざまな遠回りをしてきました。
同じように悩んでいたクライアントたちも、ある“共通したステップ”を踏むことで、無理なく自分らしくビジネスを軌道に乗せています。
この記事では、
・個人で起業するには何から始めるべきか?
・なぜ「らしさ」だけでは選ばれないのか?
・無理なく“選ばれる個人”になるためのステップとは?
について、実体験をもとに丁寧に解説します。
今の自分のままで、“ちゃんと選ばれる起業”をしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Outline
個人で起業するには何から始めるべきか?最初の一歩を解説
「個人で起業したいけど、何から手をつければいいのか分からない」
そんな悩みを持つ方はとても多いように思えます。SNSで発信したり、副業で何かを始めてみたものの、思うように結果が出なかった…という声もよく聞きます。
まず最初にやるべきことは、「ビジネスの軸をつくること」です。
ここで言う軸とは、あなたが「誰に」「何を」「なぜ届けたいのか?」という“ビジネスの土台”のこと。
多くの人がいきなり「商品を作る」「集客を始める」といった目に見える行動から入ろうとしますが、土台があやふやなままでは、どんなに頑張っても“選ばれる起業”には繋がりません。
最初のステップで大切なのは、以下の3つです。
・自分の経験や想いを棚卸しする
・届けたい相手像(ペルソナ)を具体化する
・「なぜ自分がやるのか?」という想いを言語化する
この3つが整理されることで、あなたの起業は“自分にしかできない仕事”として形になりはじめます。
最初は小さくても構いません。
大切なのは、「あなたの言葉で、必要な人に届くビジネス」を始めること。
ここを丁寧に整えることが、後から圧倒的な差となって表れます。
自分の経験を活かしたビジネスアイデアの見つけ方
「これといった資格もないし、私に何ができるんだろう…?」
起業を考えたとき、多くの人がこの壁にぶつかります。
ですが実は、今までの経験や人生そのものが、ビジネスの原石になるんです。
ポイントは、「他の誰かにとって価値になる経験」を見つけること。
たとえば…
・育児に悩んだ経験がある → 同じ悩みを持つママ向けの発信・講座
・会社員を辞めたあとに模索したことがある → 転職やキャリア迷子向けのサポート
・自己肯定感が低かったけど回復できた → 同じように悩む人への自己理解プログラム
このように、「あなたにとっては当たり前」の経験が、「他の人にとっては価値ある知識やプロセス」になることがとても多いのです。
ビジネスアイデアを見つけるには、以下の3つの質問に答えてみましょう。
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これまでに人から相談されたことは?
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自分自身が過去に悩んで、乗り越えたことは?
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時間やお金をかけても、自然と続けてきたことは?
これらの答えの中に、「あなたらしさ」と「求められること」が重なるポイントがあります。
起業は、才能よりも「過去の経験の活かし方」がカギ。
まずは、「自分の人生で誰かを助けられることはないか?」という視点で、身近な経験を振り返ってみてください。
小さく始めて成功体験を積む:初めての商品・サービスの作り方
「ビジネスを始めたいけど、ちゃんとした商品がない…」
「この内容でお金をもらっていいのかな?」
そんな不安から、一歩が踏み出せない人は多いです。
でも実は、最初から“完璧な商品”を作る必要はありません。
むしろ大事なのは、「小さく始めて、成功体験を積むこと」。
最初のステップとしておすすめなのは、“テスト販売”や“モニター募集”という形で、まずは小さくサービスを提供してみることです。
たとえば…
・SNSで「無料 or 特別価格で○名限定」とモニターを募集する
・自分の周りの知人に声をかけてサービスを試してもらう
・1回完結のセッションや、30分の相談サービスを用意してみる
こうして実際に誰かに価値を届ける経験をすることで、自信がつくだけでなく、「本当に求められていること」が見えてきます。
さらに、そのフィードバックをもとにブラッシュアップすることで、より魅力的なサービスへと進化させることも可能です。
完璧を目指して動けなくなるより、“動きながら形にする”ほうが、結果として早く軌道に乗るんです。
ビジネスは、「売れそうなものを作る」よりも、「誰かのために動き出す」ことで動き始めます。
だからこそ、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。最初の成功体験が、次のステージを引き寄せてくれます。
資格よりも重要!あなたの個性が選ばれる理由とは
「もっと資格を取らなきゃ、信頼されないかも…」
「ちゃんとした肩書きがないと、お金をいただくなんて無理…」
起業を考えると、つい「スキル」や「資格」が必要だと思いがちです。
でも実は、今の時代──選ばれる理由は、“資格”ではなく“個性”にあります。
人は、サービスそのものだけではなく、「誰から買うか」「誰に相談したいか」をとても大事にしています。
だからこそ、あなたの経験・価値観・人柄そのものが「商品」になる時代なのです。
たとえば…
・真面目で丁寧な対応が安心感になる人
・ちょっと抜けてるけど、自然体なところが親しみやすい人
・自分の過去の失敗や悩みを隠さず語れる、共感される人
どれも、専門的な資格はなくても「この人にお願いしたい」と思われる魅力です。
もちろんスキルは大切ですが、それ以上に重要なのは、“あなたの言葉で、あなたの物語を語れること”。
起業においては、「何を学んだか」よりも、「何を乗り越えてきたか」のほうが、信頼と共感につながるのです。
あなた自身が歩んできたストーリーこそが、誰かの背中を押す力になります。
「この人に話してみたい」「この人ならわかってくれる」と選ばれるのは、あなたの“らしさ”が伝わったとき。
だからこそ、資格よりもまずは「あなた自身を表現すること」が、選ばれるビジネスの第一歩です。
失敗しないビジネスの始め方:リスクを抑えて始める方法
「本当にうまくいくのかな…?」
「もし失敗したらどうしよう…」
起業を考えると、まず頭をよぎるのが“失敗への不安”です。
特に個人での起業は、自分一人でリスクを背負うからこそ、慎重になって当然です。
でも大丈夫。
ビジネスは“いきなり本番”で始めなくてもいいんです。
失敗を避けながら、着実に進めるには「リスクを小さくして試すこと」が何より重要。
以下の3つのステップを意識するだけで、初期の不安や負担をグッと減らすことができます。
1. 固定費をかけずにスタートする
いきなり事務所を借りたり、高額なツールを契約したりする必要はありません。
自宅やカフェで作業し、無料〜低価格のサービス(Canva、Google Workspace、note、Instagramなど)を活用すれば、ほとんどお金をかけずにスタートできます。
2. 集客も販売もテスト感覚でOK
まずはSNSやブログで自分の言葉を発信し、反応を見てみましょう。
フォロワーが少なくても、「あなたの言葉に共感しました」と言ってくれる人がいれば、そこがスタート地点です。
DMや知人への個別案内など、小さな接点からの成約で十分に経験になります。
3. “失敗してもダメージが少ない環境”をつくる
たとえば「月1万円を目指す」といったスモールゴールから始めれば、心理的負担も小さくなります。
逆に「いきなり月100万円稼がないと…」という考えでは、プレッシャーに押し潰されてしまうことも。
「まずはやってみる」「試しながら整える」という姿勢が、ビジネスを長く続けていく上でも大切です。
真似ではなく、自分のスタイルでビジネスを育てる方法
起業初期は、どうしても「成功している人を真似する」という発想になりがちです。
もちろん、学びのスタートとしては良い方法です。
ずっと誰かのやり方に合わせていると、必ず“違和感”が出てきます。
「同じようにやっているのに、なぜか私はうまくいかない」
「このやり方、なんか自分っぽくない」
そんな風に感じ始めたら、それは“自分のスタイル”に戻るタイミングです。
あなたのビジネスが育つのは、「自然体のまま届けられるとき」
ビジネスは、届ける側の熱量や言葉に“嘘”がないときにこそ、相手にちゃんと伝わります。
だからこそ大切なのは、他人の型をなぞることではなく、
・自分は何にこだわりたいのか?
・どんな人に届けたいのか?
・どんな言葉で、どんな世界観で伝えたいのか?
こういった「自分の軸」を明確にしていくことです。
自分スタイルを育てる3つのヒント
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他人の成功法則は“参考”に留める
学びは吸収しつつ、自分の言葉に変換して使うようにしましょう。 -
“違和感”を無視しない
やっていて疲れる、しっくりこない。それは「向いてないサイン」。自分の心地よさを優先してOKです。 -
“共感される言葉”をストックする
SNSや発信で届いた反応の中に、あなたのスタイルのヒントがあります。「なぜそれが響いたのか」を言語化してみましょう。
他人のやり方でうまくいかないのは、あなたがダメなんじゃありません。
“あなたにしかないスタイル”でこそ、選ばれる時代になっているんです。
だからこそ、自分の心に正直に。
無理に誰かになろうとせず、“あなた自身のやり方”で、ビジネスを育てていきましょう。