ナカタケこと中野丈矢です。
「会社員から独立して、組織に縛られない生き方がやりたい」
そう思って僕は、組織に縛られない働き方を選びました。
当時のその頃(2014年頃)というのは、
「経済自由人」という言葉が、流行語大賞を取るかの勢いでした。
僕自身も、「経済自由人」という言葉にとても興味をもったので、
経済自由人についてのセミナーにも参加してみました。
ですが、「経済自由人」という言葉は、
”ひとり歩き”してるだけにしか感じなかったのです。
「お金はワクワクすることでついてくる」
という言葉を聞くと、
「楽しいことだけをすればいいのだ!」
「好きなことをやれば億万長者になれるのだ!」
という錯覚を抱くのも無理はありません。
しかしながら、
ワクワクすること”だけ”が、
お金を連れてくるはずもないのですが、
その頃の風潮?なのか知りませんが、
色んな人が「ワクワクしよう」と口を揃えるように言ってました。
好きなことやるのは、楽(ラク)ではない
確かに、「好きなことをしよう」というのは、淡々とした毎日に疲れきった人にとっては、救いの手を差し伸べるような神の啓示かのように聞こえるかもしれません。
そう考える人も少なくはありません。
「好きなことをやる」と「楽(ラク)なことをやる」というのは、似てるようでまったく違います。
一見すると、「好きなことをやる」と「ラクなことをやる」というのは、同じに聞こえるかもしれません。
3時間で18万円を稼いだ
と聞けば、確かに「ラクなこと」「簡単に稼いだんだ」に聞こえるかもしれません。
ですが、この3時間には、その人がこれまで歩んできたすべてが凝縮されているのです。
僕はコンサルタントという仕事をしていて、企業に出向いて研修したり、経営者や個人起業家とのマンツーマンでセッションをしています。
時間にしてみれば、セッションなら数時間です。
ですが、この数時間には僕がこれまで生きてきたすべてが凝縮されています。
これを舞台俳優に例えると、これまで数ヶ月もの稽古してきたエネルギーを、「数時間にすべてをブチ込める」ということになります。
俳優の表情や声やトーンは、これまでの生き様がすべて凝縮されていると聞いたことがあります。
また、ダンサーならば、これまで生きてきたエネルギーを、色んな動作やリズム感で「生き様をすべてブチ込める」ということでしょう。
稽古や練習では、辛いことも悲しいことも、ひょっとすると「もう辞めたい・・・」と思うこともあるかもしれません。
僕自身も、「人の人生に直接関わっても良いのだろうか?」という思いを持っていた時期もありました。
ですが、この迷いや悩みを乗り越えた経験をつみ重ねていく。
これこそが、「好きなことをやる」ということなのだと改めて思うのです。
あの時の自分に胸張って会えるか?
話が戻り、僕が独立した時、一番困惑したのは、すべてを自分でやらなければならない、ということ。
というのも、独立するまでは、営業課が仕事を取ってきてくれたし、コピーも無料で好きなだけできました。
それだけでなく、年金も会社が半分払ってくれるし、働かなくても給料が入るシステム「有給休暇」というのがありました。
ですが、独立してからがこれらすべてがなくなったのです。
仕事も自分で見つけなくてはならないし、コピーも、コンビニやレンタルオフィスなどで借りなくてはなりません。
年金も満額自分で支払ったり、自営業とは「有給休暇」なんてシステムはなく、仕事がなければ生きてはいけない職業です。
独立した当初は、今みたいに”ご飯が炊けるにおい”で平和に起きてるはずもなく、とても寝つきも悪くて肩こりや頭痛がひどい状態でした。
「このままじゃ生きていけない」のも自分が創ってた
「このままじゃ、生きてはいけない」
「寿命を縮めてるだけなのでは?」
そんな紙一重な状態が続いてました。
・仕事も自分でつくらなければならない
・どこで何をするのか?すべては自分で決めなければならない
自分で望んだはずなのに、
「このままじゃ、生きてはいけない」とすら思えました。
いっそのこと、日雇いの仕事をしながらでも自分の事業をゼロから立て直すことも考えました。
生活はできてたのですが、「次はいつお金が入るのか分からない」といったことは、とても恐怖に感じられました。
今思うと、自分の事ながらとても馬鹿らしいですが、当時の僕はとても「恐れ」が強い状態でした。
何よりも、「大丈夫だから」「失敗しても死ぬことはない」と、誰かに気休めな言葉をかけられるよりも、毎月決まったお金が入ることが、何より安心感があったからです。
そんなある日思ったのは、
あの時の自分の決断にイエスと言える今日を生きる
ということ。
別にバイトしながらやってもいいし、安心しながら事業をやっていくのもいい。。
だけれど、「組織に縛られながら仕事がやりたい」というあの時の自分の決断に、
「悪い、できんかったわ!」
なんて、口が裂けても言いたくもなかった。。。
「敵は我にあり」
とは、よく言ったもので、恐れや迷いの原因は、すべては自分でつくってるのであって、今、起きていることが原因ではない、ということ。
寝具を良いものをチョイスしてるから?w
かもしれませんが、今は毎日快眠で、肩こりや頭痛もまったくありません。
仕事する時間は変わってないのに、です。
むしろ増えてるかもしれないのに、体調はいたって「良い」のです。
ですが、恐れや迷いは「なくなった」わけでもありませんし、新しいことをやろうとすると、必ずこれらは表れてきます。
人間やってれば、恐れや迷いなんてなくなるわけではなく、「好きなことをやる」というのは、恐れや迷いと共に突き進むこと。
突き進むことで、恐れや迷いはなくなり、もしも増えてきたら、それはどこかで中途半端な自分がいるから。
敵は我にあり
ということは、つまり「人生は自分でクリエイトする」ということ。
本当の自分に還るというのは、人生を自分でクリエイトすること。現実に起きてることはすべては、自分で意図した事であると認識すること。
「お前がこう言ったから」「親の育て方が悪い」なんて、神の冒涜もいいところ。
「俺には才能がない」「私には何の取り柄もない」なんて、
中途半端にしか生きてない証拠でもあります。
人間やってれば、「才能なんてない」と思うこともあります。
ですが、「才能ないかもしれないが、あると信じてやり続ける」と突き抜けれられる人が、「才能がある人」なのではないかと思うのです。