ナカタケこと中野丈矢です。
ビジネスに欠かせない考え方として「フロントエンド」と「バックエンド」があります。
これらはすでに聞いたことある言葉なはず。
僕は過去に約20万円の商品をメルマガ読者に無料で配りました。その結果、有料の高額商品にとお申し込みが続々と入って当時の最高収益を達成しました。
この経験で得られたコンテンツを、クライアントにも伝えることで、「フロントエンド」と「バックエンド」の作り方やつなげ方を最適化させ、収益を伸ばした方もたくさんおられます。
この記事で、フロントエンドとバックエンドの違いと作り方、そして「フロントエンド」から「バックエンド」へのつなげ方についてお伝えしていきます。
それでは、最後までじっくりご覧ください。
フロントエンドとバックエンドとの違いは?
まずは「フロントエンド」と「バックエンド」との違いについて見ていきます。
フロントエンドとは「お試し商品」で、バックエンドとは「本命商品」のこと。
分かりやすい例で、Ubereatsを例に出すと「クーポン券」がフロントエンド、「2回目以降の利用」がバックエンドとなります。もう少し具体的に見ていきましょう。
フロントエンドとは?
フロントエンドとは、新規顧客獲得のために使われる定義のこと。先に「Ubereats」を例に出しましたが、ほとんどのクーポン券は「初めてご利用の方限定」と書かかれているはずです。
今までUbereatsを使ったことのない人が、クーポン券を使ってみて「Ubereatsで頼んで良かった!」と感じてもらえるのが最大の目的です。
つまり、フロントエンドでは利益を上げることが目的ではありません。むしろ、経費やリソースを注ぐのがこのフロントエンド。
個人ビジネスで例えるならば、
- 広告費をかけて、LP(ランディングページ)へのアクセスを増やす
- ライターに外注して、記事を量産する
- 広告費や外注費に余裕がないならば、自分で頑張ってみる
- WEBデザインを外注する
経費やリソースを注ぐことで、新規顧客獲得を最大の目的にしているのがフロントエンドです。
バックエンドとは?
バックエンドとは、本命商品のことでしたね。
フロントエンドで自分の商品・サービスをお試しした人(新規顧客)に対し、販売していくのがこのバックエンド商品です。
バックエンドとは「利益の確保」や「収益の最大化」が目的です。フロントエンドで使った経費を回収するのがこのバックエンド商品から得た収益なのです。
つまり、バックエンド商品で「収益を最大化」させることで、
- クーポン券で使った経費の回収
- 広告費の回収
- 外注費の回収
- 収益の確保
フロントエンド商品とバックエンド商品の作り方
ここまではフロントエンドとバックエンドとの違いについて見てきました。
「フロントエンド」とは、新規顧客獲得するための定義。「バックエンド」とは、フロントエンドで自分の商品・サービスをお試しした方への本命商品。この違いがあるのでしたね。
収益を最大化させるには、フロントエンドで自社製品の価値を感じてもらうことが何よりも重要です。そのために、経費やリソースを使って「フロントエンド→バックエンド」という流れとして顧客設計するのでした。
では、ここからはフロントエンド商品とバックエンド商品の作り方についてみていきましょう。
個人ビジネスに当てはめると
このフロントエンド、バックエンドを個人ビジネスに当てはめればこのようになります。
<フロントエンド>
- ブログやメルマガ、LINE@、ステップメールなど
- 単発セッション
- オンライン教材
- オンラインサロン
- 低単価(数千円〜5千円)のセミナー
<バックエンド>
- 短期合宿
- 長期講座など高額商品
- 長期コンサル
- 長期コーチング
- 独自メソッドによるプログラムなど
まあ、一般的なケースではありますが一覧にしてみました。
ユーザーにとってブログの内容がコンテンツとして優良ならば、本命商品(バックエンド)にいきなり申し込む人は増えるはずです。
慎重な人は、「メルマガ登録→単発セッション」というお試しを経て、本命商品へ進んでいきます。
また、ブログやメルマガを書いても単発セッションすら問い合わせがない人は、
- 届ける相手を間違えている
- コンテンツを見直す必要がある
「自分はダメだ〜」と落ち込むのは簡単です。しかし、落ち込んでからが勝負なわけで、試行錯誤しながら本命商品へと顧客導線を修正させていきましょう。
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フロントエンドの作り方
僕がフロントエンドで成功した事例を挙げると、約20万円で売っていた商品をフロントエンドで無料で配ったりしました。
「え?そこまですんの!?」とビックリされるかも知れません。
忘れて欲しくないのは、フロントエンドの定義です。それは、「本命商品のお試し」が定義でしたね。
つまり、20万円の商品に価値を感じた人は、いきなり個人コンサルティングに申し込む方が増えていったのです。
過去の自分が全力で作った商品ではあるのですが、人は成長します。今日、全力で作った商品の方が良い商品であるのは間違いありません。
もしも、フロントエンドで迷ってるならば、過去の自分が全精力かけて作った商品を無料で配ってみれば、バックエンドも自然と売れていく事例をたくさんみてきました。
「無料で配るなんてもったいない!」そんな時はこう考えよう
「出し惜しみしてしまう」「無料で配るだなんてもったいなさ過ぎる!」
そう考えるのも無理はありません。せっかく精魂込めて作り込んだ商品を、知らない人に無料で配るのですからね。
子供のように大切に育んだ商品を、悪用されたり商用利用されてしまっては、嫌な気分をしてしまいますからね。
しかし、これだけは覚えておきたいのは「返報性の法則」。人は与えられた価値を返したくなる心理を持っています。親切にされると、相手にも親切にするような「脳の仕組み」を持っています。
つまり、ビジネスにおいても応用できるのが返報性の法則。「与えたものが還ってくる」と信じてみるのも、幸せに稼ぐには大切なマインドセットです。
起業初期はこう乗り切ろう
けれど、起業初期やこれから起業する方は高額商品なんて持ってない人がほとんどです。
そんな方がまず取り組むべきはこの3つ。
それは、
- とにかく人の話を聞きまくってみる
- 最初から商品・サービスに強いオリジナル性を求めない
- 試行錯誤を繰り返し、アップデートさせる
ぜひ、参考にしてみてください。
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バックエンドの作り方
フロントエンドをバックエンドに繋げるためには、正しいバックエンドの作り方を知っておかなければなりません。
なぜならば、ブログやSNSでたくさん情報発信しても、フロントエンド止まりの起業家が意外と多いからです。
その原因はいくつかあります。代表的なものとして、
- フロントエンドとに一貫性がない
- バックエンドで安売りしている
- バックエンドの魅力や価値が伝わっていない
フロントエンドとの一貫性
まず、覚えておくべきは、商品の作り方の手順です。それは、【売るのは、フロントエンド→バックエンド】ですが、【作るのは、バックエンド→フロントエンド】の手順です。本命商品(バックエンド)が出来上がってから、本命商品のお試し(フロントエンド)を作るわけですからね。
つまり、あくまでフロントエンドはバックエンドの「お試し」です。バックエンド(本命商品)でお客さんの本質的な課題や悩みを解決させていくわけですが、「お試し」と言ってもどの程度まで「お試し」なのか?
割合として2〜3割程度・・・でしょうか。
本気モードの2〜3割で価値を感じてもらうのがフロントエンド。だからこそ、まずはバックエンド(本命商品)を作ってからフロントエンドを作るれば、フロントエンドとに一貫性あるマーケティングができるはずです。
本命商品の詳しい作り方は、こちらを参考にしてください。
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フロントエンドでリサーチ
フロントエンドとバックエンドとに一貫性を持たせることで、バックエンドも売れていくのでしたね。ですが、バックエンドに価値や魅力を感じてもらえないと、いくらフロントエンドに力を注いでも集客は難しくなります。
【商品の作り方は、バックエンド→フロントエンド】ですが、フロントエンドで「お試し」を繰り返しながら、お客さんが求めている悩みや課題をあぶり出していくのも手順の一つ。
時間はかかりますが、この手順ならば着実に【売れる商品】へと近づいていけるはずです。
たとえば、
- オンラインで無料イベントを開催してみる
- 集まった人とコミュニケーションを重ねる
- とにかく徹底してヒアリングしていく
これらは、「お客さんが抱えてる課題や悩みをあぶり出すのが目的」です。お客さんが抱えてる課題や悩みをヒントに、良い商品・良いサービスへと改善・修正を繰り返していけばいいのです。
安売りしない
これは起業初期の方で、セッションをサービスの主軸にしているコーチングやセラピスト、カウンセラーの方が陥りやすい罠です。たとえば、
「価格を下げれば買ってくれる・・・」
「お客さんは神様だから、すべてのご要望にお答えしないと・・・」
かくいう僕も、起業初期はそのように考えてしまって、とても疲弊したこともあります。
価格の安さで選ばれるビジネスをやってしまうと、それは他にも似たようなサービス・商品と比べられていること。これは幸せに稼ぐ生き方ではなくなります。
幸せに稼ぐ生き方では、「あなただからこそ買いたい」と言ってくれ、お客さんから「買わせて欲しい」と言ってくれる関係性が構築できるビジネスをします。
「価格の安さ」や「お金払うんだから、やってくれて当たり前でしょ」とマウントを取るような人とは距離が置けます。
それだけでなく、安売りしなければ「質」で勝負できます。質を高くすることで、お客さんに喜んでもらったり、さらに幸せに稼げるようナビゲートできるのです。
これまで生きてきた経験や知恵を全てぶち込む
ここは非常に大切な考え方をお伝えします。
セッションを主軸サービスにしてる人は、どうしても似たり寄ったりのサービスになりがち。
差別化ではなく、独自化。
独自化させるには、あなたが生きてきた全ての経験や知恵を込めたサービスを作る必要があります。
たとえば、「オラクルカード、数秘術、占星術、アロマ、リーディング、コーチング・・・」などあらゆる経験をしてきた人が独自性を打ち出すならば、これらの経験や知識を全て注いでいけばいいのです。
「この世に一つしかない価値」を提供できるわけですからね。十分に独自化できるはずです。
「コーチングとしてやっていきたいが、どの経験を入れていけばいいのか?」という質問は、「全てです!^^」と答えています。
フロントエンド、バックエンドマーケティングのコツ
フロントエンド購入者とコミュニケーション
幸せに稼ぐ生き方では、フロントエンド購入者とのコミュニケーションが欠かせません。方法として、ブログやSNSなどで情報発信しながらメルマガやLINE@に登録してもらいましょう。あなたの情報発信に共感してくれた方が、メルマガやLINE@に登録してくれます。
その人たちとコミュニケーションを積極的に取ってください。
たとえば、
- 起業3年未満の人で商品の作り方に困ってる人いませんか?
- 肩こりがひどく、PC作業が辛い人いませんか?
- 想いの言語化ができず手が止まってる人いませんか?
ここでのコミュニケーションとは、あなたの本命商品に少なくとも興味を持っている人が集まってくれます。
いわばフロントエンドに当たるフェーズですが、あなたに共感してくれる人ばかりが集まってくれます。
きっと楽しい時間になるはずです。
それだけでなく、あなたが参加者の質問に答えていけば、必ず「ありがとう」の感謝の気持ちが届くはずです。一つづつ受け取ってあげてください。
まとめ
いかがでしたか?フロントエンドとバックエンドの違いや、それぞれの商品の作り方など解説してきました。
もし、ご質問などございましたら、コメントしてみてください。また、メルマガに登録した方ならば、ご質問には余すことなくお答えしております。
最後までありがとうございました。